日々是好日を実践する日々

私の暮らしをちょっと素敵にしてくれたモノやコトを紹介していきたいと思います。本の紹介も合わせて。

茶道を始める人にも、今を不安に思う時にも 読みたい1冊  「日々是好日」 森下典子

私の大切な本。 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

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茶道に興味があるなしに関わらず、みずみずしい感性というものに感動します。筆者が大学時代に始めた茶道を中心に綴られたエッセイです。
この本は私にとってとても大切な本の1冊です。
茶道の教室に通うきっかけにもなった本ですが、
何より自分の生き方や感じ方を大きく変えてくれました。

 

決まり事だらけの茶道の中で窮屈さを感じていた筆者。

しかし、気づくのです。本当の自由に。

 

茶道は季節を大切にする日本の文化です。

その茶道を通して、四季折々の自然に迷い悩み生きる一人の人間が感じる鮮やかな心の動きと感動が読み手に伝わってきます。

 

たった数行の文字から雨の匂いを感じることができる。

涼やかな瀧のしぶきを感じることができる。

暖かな人の心を感じることができる。

 

水の音に季節を感じ、その感覚を大切にお茶を点てる。

しゅんしゅんと 鳴る釜の音に耳をすまし、静寂を味わう。

 

小さなお茶室で感じるみずみずしく鮮やかな自然に心を任せ、歓ぶ。

まるで自分が茶室にいて、筆者の鮮やかな感覚をあたかも我が事のように感じるのです。

 

お稽古中、就職に悩む筆者に先生は「どっかいっちゃてるわね。」と。

 

「ちゃんと、ここにいなさい。」

 

先生のその言葉には、はっと目が覚めさせれると同時に安堵を感じます。

起きてもいないことに不安になったり、悩んだり・・・。

心はいつも、今いる「ここ」から離れ、

様々な憶測を立て、悩み、考え、未来に不安になってばかりです。

 

ちゃんとここにいて、いまを懸命に生きること。

 

まず、いろいろ思い悩むよりそれを心に生きてみよう。

そこから始めればいいいのだと、心にすうっと染み入る一冊でした。

 

そんな心に響く1冊が2018年に映画化されるとのこと!

本当にうれしいです。

本を読んだ時の感動とはまた別の感動を感じられるのでは・・・と今からとても楽しみです。
私は持っているのですが、絶版になっていた単行本版も出版されるようです。

 森下さんの本はいつ読んでも心があたたかくなって、ちょっとほろっと、ほんわりとさせてくれます。

美しい言葉と優しくてユーモアのある文章はどれを読んでも心を癒してくれます。そして、何よりおいしそうな絵・・・。

疲れた時にはいつも手にとっておいしいものと一緒に読んでいます。

いとしいたべもの

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こいしいたべもの (文春文庫)

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 おいしい食べ物が楽しく優しいエッセイと共に満載です。
お取り寄せできるものも多いです。
お茶の先生への贈り物にさせて頂いたところ、とても喜ばれたことも♪

森下典子エッセイ ― おいしささ・え・ら

↑こちらのサイトでたくさんの食べ物にまつわるエッセイを読むことができます。

 

こちらは猫とのやさしい日々を綴った1冊。 

猫といっしょにいるだけで (新潮文庫)

猫といっしょにいるだけで (新潮文庫)

 

 こちらもおすすめ!以前テレビ放送で女優の杏さん主演で放送されていました。杏さんも主演する以前からこちらの本が大好きだったのだとか。

前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫)

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ということで、こちらも。

杏のふむふむ (ちくま文庫)

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